人がたくさんいると暑い理由(人は何Wのヒーターなのか)
夏「人がたくさんいると暑いな、まるでヒーターを付けているようだ...」
冬「人とくっついていると暖かいな」
ふとした疑問をサイエンスする、疑問解決コーナーの時間です
きょうは「人間をヒーターに換算すると何ワットの仕事率になるか?」を考えてみます
(いつからはじまったんだよそんなコーナー)
人間は安静にしているときでも、内臓を動かしたり、体温を維持したりするためにエネルギーを消費しています。そのエネルギーのことを基礎代謝ということは聞いたことあるよね。
若い男の人の基礎代謝はだいたい1500kcalくらい。
これを基準に計算を進めていきます!!
24時間で1500kcalを消費して最終的にはすべて熱になるという仮定を立てます。
1cal=4.2J
これは中学校で習ったね(水の比熱だ)
この公式を使うと1500kcal=6,300,000(J)
24時間で6,300,000J消費している。
1時間当たりだと6,300,000(J)÷24時間=262,500(J)
ワットは仕事率だから1秒当たり何ジュールの仕事をするかだよね。だからこれを1秒になおすために、3600秒で割って...
262500(J)÷3600秒=73(J/s)=73(W)

はーい、そこの君わかりましたかー?
おぉ、だいたい人間一人が発するのは73(W)のヒーターと同じくらいなのか!!
教室に10人の人がいたら730(W)くらい。暑いな..
き基礎代謝の高い人ほど熱を発しているから、女の人より男の人の方が熱いし、筋肉がたくさんある方が熱いね。デブが近くにいたら暑いってのは科学的には間違っていることが分かった。
<ダイエットしている人必見>

ちなみに人の消費カロリーの60%は基礎代謝、10%が食事誘発性熱産生、そして残りの30%が身体活動量となっている。
『食べ方』で注目するのは10%の食事誘発性熱産生だ。これは食事をしたときに一部の栄養が分解されて熱を生じ、体があったかくなる現象。同じ摂取カロリーでも、その時間や回数で熱産生が異なる。2回よりもきちんと3回食事をする。朝は代謝が低いので朝ご飯をきちんと食べることが大切だね~
k筋肉を付けて、基礎代謝を上げる。そして運動をして身体活動量を上げる。食事のとり方を整える。これが継続できるウェイトコントロールの方法だ!!
正しい生活を習慣化しないと一過性の「ダイエットしてます」になってしまうよ